Nau Van (Lanh Thanh) と彼の長年の彼氏のIan (Vo Dien Gia Huy) はアメリカに住んでいる。二人は特別なミッションを果たすべく、Nau Vanの父の命日に生まれ故郷であるベトナムに戻る事を決意する。自分たちのセクシュアリティについてカミングアウトし、二人の関係性について話すつもりなのだ。 しかし言うは易く行うは難し、ということがわかる。Nau Vanは一家にとって初の男の子の孫であり、家系を維持することが期待されている。彼が最初Ianを「友達」として紹介すると、家族は即自分たちのお気に入りの話題へと移る。Nau Vanに異性愛同士の結婚を迫ろうとするのだ。いとこの女性がIan一目惚れすると事態は複雑になり、Nau Vanの年配の祖母は彼女を諦めさせようとしてIanが自分の孫であると言い始める。一方Ianは、Nau Vanがベトナムに来た本当の理由を打ち明けてくれることを切望している。 Nau VanとIanは家族に自分たちの愛を伝えることがでるだろうか。そして果たして二人は、周囲に心から受け入れてもらうことはできるのだろうか。 「Goodbye Mother（グッバイ・マザー）」はTrinh Dinh Le Minh監督の2019年ベトナム映画である。

高校時代から付き合い始めたトアイ（トラン・タイ）とリン（ニン・ズン・ラン・ノ）は文字どおり一緒に大人になった。高校時代はほほえましいカップルだったが、時がたつにつれ、その関係はそれほど単純ではなくなっていた。社会人になったトアイとリンは、将来は別の道を歩むべきではないかと思い始める。 自分のブランドを立ち上げ、ファッションデザイナーとして成功したリンは仕事の夢に向かって突き進む。トアイを愛してはいたが、何を言ってものんびりしているように思えた。地元の修理工場でメカニックとして働くトアイは今の生活が続くことに満足しきっていたからだ。妊娠したリンは、トアイのぱっとしない人生に見切りをつけることにする。リンが去って初めて、トアイは追いかけるべき夢を見つける。 リンを取り戻すため、トアイは生活を立て直そうとするが、彼女の愛を射止める競争は厳しい。しかも、リンが高校生の頃に好きだったカーン（アイン・トゥ）が突然姿を現す。トアイは愛を取り戻せるのか。それともリンは彼のいない道を選ぶのか。 ベトナムの気楽な恋愛ドタバタ劇『ウィン・マイ・ベイビー・バック』はニャット・トラン監督の2019年のロマンチックコメディ。

Nhung（Ngan Khanh）は、巨大な利益をもたらすファッション帝国を経営する祖母を持ち、その相続人として甘やかされた人生を送っていた。これまでほとんど指一本動かすことなく生きてきた彼女は、他人に命令したりお金を払うことで、自分のために何でもやってもらっていた。しかし、ある運命の日をきっかけに彼女の人生は180度変わる。遠く離れたラスベガスでのんきにパーティーを楽しんでいた彼女の元に叔母が急死したとの報せが届く。 Nhungは会社を受け継いで復興させることを期待し、実際にその通りになりつつあった。しかし、その遺言書には裏があった。農村のカトリック施設で3ヶ月の「講習」を受けなければ、会社の経営はできないというのだ。施設での仕事には豚の糞尿処理、薪割り、トイレ掃除、大量の果物の運搬などがあったが、そこには明るい兆しもあった。施設が奉仕するコミュニティで幼い頃から暮らす孤児のAnh （Song Luan）に出会ったのだ。お互いの第一印象は最悪だったが、正反対の二人の間に不思議な絆が生まれ始める。 『ザ・エアレス』はベトナムで製作された2018年のラブコメ映画で、監督はHoang Duy が務める。

幼いときに両親に捨てられた14歳のRom (Tran Anh Khoa)は、それ以来、ホーチミン市でずっと路上生活を送っている。ありったけの機転と運を活用して生き延びてきたRomは、宝くじの当選番号予想表を売り、闇宝くじの胴元たちのために賭け金を徴収する「走り屋」として、貧しいながらも、かろうじて何とか食いつないでいる。ベトナムの公営宝くじ事業に便乗した不法賭博事業である闇宝くじは、Romがホームと呼ぶ古く荒れ果てた集合住宅の住人たちにとって、不可欠なものとなっている。 闇宝くじの幸運な当選者の気前の良さ次第であるRomの暮らしは、脅かされることになる。なぜなら、競合相手となるPhuc (Anh Tu)という名のもう1人の走り屋が、自分のしまを荒らし始めているからだ。いたる所で、Phucと対立せざるを得なくなっているRomにとって、唯一生き残るチャンスは、自分が本当に幸運を呼び込む人間であると、住人達に信じてもらうことだけだ。当選番号を当てる鋭い能力を持つRomは、自分の顧客を取り戻すチャンスに恵まれるが、Phucも予想で競い合うことなしに、顧客たちを手離したりはしない。 債権者たちに自分の自宅を差し押さえられ、その同じ債権者たちが戻って来て、債権の返済を要求してから、Romが取引していて、廃墟となりつつある集合住宅の住人たちは、今すぐにでも、自分たちがRomの幸運を必要としていることに気付く。他の選択肢は一切なく、住人たちは自分を救ってくれるRomの幸運に頼らなければならない。しかし、自分のことさえまともに守れないようなRomに、どうすれば住民たちを守ることができるのだろうか。 最初から最後まで、ローラーコースターのように目まぐるしく変化する『Rom』は、Tran Thanh Huyが監督した現実的な2019年の映画だ。

ベトナム西部の田舎町に住む裕福な一家の20歳の長男Thien Tam（Trinh Tai）は半年前、サイゴンで事故に遭い昏睡状態となる。そして、回復した彼が家に戻ると、すべてがおかしくなっていた。家長である祖父が重い病に倒れていたのだ。さらに心配なことに、16歳になるいとこのHai Lamが妊娠して家を追い出されたという。Thien TamとHai Lamはかつて、畑に座って一緒に「Bac Kim Thang」という民謡を歌ったものだった。両親や叔父は彼女の居場所さえ知ろうとせず、祖父が所有する不動産に関する書類を手に入れるよう、彼に迫り続ける。 しかし、Hai Lamは本当にいなくなったのだろうか。Thien Tamは彼女の存在を示す恐ろしい痕跡を目にし続け、彼女との記憶が混同するようになる。そして、彼女の身に何が起こったか調べることに。しかし、調べれば調べるほど自分の家族が暗い秘密を抱えていることを知り、身の毛もよだつ展開になっていくのだった。 『ホーム・スイート・ホーム』は2019年のベトナム映画で、監督はTran Huu Tan。

Tung Son（Kieu Minh Tuan）は成功した医者で、幸せな独身生活を送っていた。しかし、そんなTung Sonの気楽な生活は、借金まみれのギャンブラー、Que Phuong（Kha Nhu）が彼を騙そうとしたことで終わりを迎える。Que Phuongは7歳の娘に閑静な裏通りで彼の車の前に見を投げ出すように指示し、車で轢いたと思わせる。そしてQue Phuongは、その子どもはTung Sonの子で、10年ほど前に彼女と一夜限りの関係を持った結果だと伝える。彼女の目的は純粋に金銭的なもので、彼が彼女のギャンブル癖を支えるために金を出し、高利貸しへの返済を助けてくれることを望んでいた。しかし、Tung Sonが子どもと知り合うと、2人は仲良くなり、固い絆で結ばれ……彼女は彼を「お父さん」と呼ぶようにまでなった。しかし、DNA鑑定の結果、彼が父親ではないことが判明してQue Phuongの策略は終わる。 Tung SonはQue Phuongと子どもに背を向けるが、7歳の子どもが命を脅かす癌と診断されたとき、彼は非常に複雑な道徳と感情の板挟みになっていく。 『Accidentally Dad』はDong Dang Giao監督による2020年のベトナム映画。

Dong Hung（Hua Vi Van）、Phuong Trinh（Diem My）、Subin（Khang Trong）はごく普通の家族で、人並みの生活を送っていた。素朴な一家は、平凡な毎日に大きな不満もなく過ごしていたが、ある日突然、人生が一変する。 3人は宝石強盗の現場に遭遇し、怪しげな人々に狙われることになってしまったのだ。必死に追手から逃れようとするが、自分たちの力ではどうしようもない。そんなとき、ありがたいことにLe Tuyen（Viet Huong）という女性が現れ、助けの手を差し伸べてくれた。一家はLe Tuyenに導かれるまま、一大冒険を繰り広げることに。 不幸な一家は追跡を逃れるためにサイゴンのあちこちへ移動するが、次々と不幸が襲いかかる。追手の裏をかき、無事逃げおおせることはできるのか？　 「Lost in Saigon」は2016年製作のベトナムのコメディ映画で、犯罪に巻き込まれる家族の姿を描いている。監督はNamcito。

美しい妻、優秀な息子、そして成功したキャリアを持つクオン（トリン・ザン・ナン）は、完璧な人生を歩んでいるように見えた。男が欲しがるすべてのものを持っているクオンは、完璧な至福の人生を過ごす筈だったが、息子から友人のタン（ビン・リ）を紹介され、彼の世界は一瞬にしてひっくり返った。 過去にまったく違う人生を歩んできたクオンは、長年それを隠そうと努めてきた。しかし、タンの突然の出現により、クオンの過去の秘密が明るみに出始める。 クオンのかつての恋人チュン（フー・タイ）の親戚であるタンが、クオンにとって忘れがたい思い出を蘇らせたのである。しかし、チュンが復讐を企んでいることが明白になり、忘れるという選択肢はなくなった。そして、自分が実はゲイであることを家族に認めざるを得なくなる。 真実が明らかになった今、クオンの完璧だった人生は崩壊の危機に瀕していた。果たして彼は、過去の過ちを償い、明るい未来を取り戻すことができるのだろうか。 情熱と秘密の物語「運命の橋」は、グエン・フー・ティエン監督による2020年のベトナム恋愛映画である。

70歳のダイおばあちゃんは、これまで自分の夢を捨てて、家族のために人生を捧げてきました。ある日息子と口論して落ち込んでしまったダイは、町の中を歩き回ってとある写真スタジオを見つけます。ダイは将来の自分の葬式に必要になるだろうと思い、ポートレートを撮ってもらうことにしました。しかし驚いたことにダイは、写真を撮ると20歳の頃の自分（ミウ・レ）に若返ってしまったのです！そして家に戻れなくなったダイは、別の人生を歩むことを決意します。ダイは「タイン・ガー」という名を名乗り、歌手になるという長い間叶わなかった夢を追い求めることにするのでした。そしてダイは自身の孫のトゥン（ゴ・キエン・フイ）のバンドに加わり、その歌声で周囲を魅了し、音楽プロデューサーのマン・ドゥック（フア・ヴィー・ヴァン）の目に留まります。はたして「タイン・ガー」は、長年の夢を叶えることができるのでしょうか？この映画は、2014年の韓国のヒット映画「怪しい彼女」のベトナム版リメイクです。

ハン・ズオン（フオン・ジアン）は映画やドラマのスタントマンであり、女性になることをずっと夢見ていた。しかし、必要な手術を受けるのはいささか不安である。手術は法外な費用がかかるため、彼は性転換することを決めかねていた。しかしある日、ギャングによる血なまぐさい殺人を目撃してしまい、危険な暴力団員たちから逃亡することになる。 ギャングの追っ手が迫る中、彼は性別を変えればバレずに済むかもしれないと考え、勇気を出して手術を受ける。そして美しい女性になり、幸せな日々を過ごしていたが、またしてもトラブルに見舞われる。父親が病気になったのである。医療費を捻出しなければならない彼女は、高額賞金目当てで美人コンテストに参加することに。しかし、公共の場に戻ったことで、逃げようとしていたギャングが戻ってきた。彼らの犯罪の目撃者を永遠に消し去るために... 「ドラマの女王（The Drama Queen）」は、2020年ケイ・グエン監督のベトナム映画である。

トゥー（ホァンイエン・チビ）は若い女性バイクタクシー運転手。ある日、無職の男サイ（クアック・ゴック・トゥエン）と出会う。サイは、家族が地元のマフィアに多額の借金をしたために嫌がらせを受けており、それをやめさせるためにマフィアの雑用を請け負うようになった。トゥーが自分の仕事に役立ちそうだと確信したサイは、彼女を専属運転手に雇う。 一緒に働き始めたトゥーとサイは惹かれ合うようになり、ぎこちなく友情を築き始める。その絆が恋愛に発展しそうになるころ、危険が迫ってくる。冷笑的なトーン（レ・ジアン）や策略家の大物（チュオン・ミン・クオック・タイが演じる）ら陰のある悪人たちが現れたからだ。緊張が高まるにつれ、二人は偶然の出会いを疑い始める。すべては何者かが仕組んだ凶悪な陰謀なのではないか...。 グエン・グエン・ホアン監督『ザ・ナイト・ライド』は2020年のベトナム映画である。

柔道チャンピオンのラム（アイザック）は世界一の座に君臨していましたが、試合中の大怪我で永久に視力を失うことになってしまい、彼の世界は一瞬で一変してしまいました。このことがきっかけで、ラムの疎遠になっていた異母兄弟のフォン（キエウ・ミン・トゥアン）は、新たに障害を負った弟の世話をするという名目で刑務所からの早期釈放を申請します。2人の兄弟は10年ぶりに一緒に暮らすことを余儀なくされ、気ままでいたずら好きなフォンと規律正しくまじめなラムの間で対立が生じます。2人は互いの違いを乗り越えようとするうちに長い間解決されていなかった家族の問題に直面し、兄弟の絆を再発見し、さらには自分自身についてさらに知ることになるかもしれません。この映画は、2016年の韓国映画「あの日、兄貴が灯した光」のベトナム版リメイクです。

この時代に生きる他の多くの女性と同様に、Shen Yue（Zhou Xun）、Liang Jing Si（Sammi Cheng）とZhou Xiao Lu（Huang Mi Yi）は無数のタスクをこなしながら毎日を過ごしていました。 仕事から家事、家族の要求まで、彼女たちの生活は忙しさの連鎖が果てしなく続いていました。しかし、世界的なパンデミックが世界を揺るがしたとき、すべてが変わってしまうことになるのです。 まったく異なる人生を歩んできたShen YueとLiang Jing Si、Zhou Xiao Luの3人は、パンデミックのニュースが彼らの日常生活に劇的な影響を与え始めると、突然共通のジレンマに直面することになります。彼女たちはパンデミックという激動の時代に、全世界の人々と一緒になってこの終わりのない戦いを乗り越えるために最善を尽くそうとします。しかし、仕事が突然なくなり、恋人が離れ、家庭は崩壊し、死が至る所に潜んでいるような状況でそれを続けることは容易ではありません。 そして世界がロックダウンされ始めたとき、彼女たちはそれぞれに「世界が活動を止めてしまったとき、自分たちの人生はどうなってしまうのか？」という素朴な疑問を抱くようになります。 COVID-19のパンデミックを女性ならではの視点から描いた「Hero」は、Sylvia Chang、Li Shao Hong、Joan Chenが監督を務めた2022年の中国のドラマ映画です。

高校時代に大きな交通事故に遭ったTsukasa（Keiko Kitagawa）は、その後遺症とずっと闘ってきた。車いす生活を送る彼女は身体面にいくつか障害があるのみならず、精神面でも問題を抱えている。なかでも深刻なのが記憶障害だった。毎日が困難との闘いだったが、Tsukasaは精一杯生きようとしている。彼女は、1日1日が特別な贈り物であることを強く認識していた。 大人になってからほとんど孤独に過ごしていたTsukasaは、理想の男性に出会える日を夢見ていたが、そんな日は来ないのでないかと思っていた。しかしある日、ハンサムなタクシー運転手Masaki（Ryo Nishikido）と出会い、一瞬で恋に落ちる。Tsukasaは彼のことがすっかり好きになってしまい、どんどん引き寄せられていく。Masakiもそんな彼女の好意を長く無視することはできず、間もなくそれに応える。 とうとう結ばれた2人は新たな生活を始めようとする。だが幸せは長続きしなかった。想定外の困難に直面した2人は、どんなことも乗り越えるだけの力を手に入れられるのか？ 実話に基づく感動ラブストーリー「抱きしめたい」は、2014年公開の日本映画。監督はAkihiko Shiota。

アンソニー（Liu Chang）はファイナンスを学ぶため、故郷の中国・大連を離れ、オーストラリアのメルボルンの大学に留学する。 そして、彼が密かに恋心を抱いていた女性、イン （Bai Bai He）もまた、留学のため故郷を離れる。 アンソニーはオーストラリアへ、インは音響について学ぶため、東京へ。 しかし、アンソニーはまもなくファイナンスに興味を持てないことに気がつき、代わりに料理の世界に足を踏みいれる。その気持ちは、料理を勉強する若い中国人女性に出会った時、さらに強いものとなるのだった。 新たな出会いから刺激を受け、料理学校で学び始めるアンソニー。その間日本にいるインは若い男性アーティストと長い時間を一緒に過ごすようになる。 料理という新しい道をみつけ、女友達と新たに出会ったことで、アンソニーはインを忘れてしまうのだろうか？それとも幼いころからの恋のために料理界に背を向けることができるのだろうか？ 映画は、Ma Liang著の人気小説が原作。 「アンソニーとの時間の旅（A Journey Through Time with Anthony）」は、Janet Chun監督の2015年に公開された中国映画。