あらすじ
3年前に恐ろしい事故で、自分の母親の命が奪われた後、シュイ・ヌオ (ファン・シーチー)は、そのショックから完全に立ち直ることは決してなかった。 その日からずっと、シュイ・ヌオはとても深刻な感情障害を抱えて生きており、自分の感情を全て失っていた。笑うことができず、泣くことができず、人を愛することさえできずに、シュイ・ヌオは人に共感するあらゆる能力を失っているので、他人と関わる術がない。 罪の意識や自責の念を一切感じることができないので、企業合併・買収ということになると、シュイ・ヌオは恐ろしいほどの冷酷なエキスパートに豹変する。目の前の仕事を見事にやり遂げることで有名だが、残酷なやり口により、恨みを抱いている者がかなりおり、シュイ・ヌオはそういう者の標的となってきた。
ボディーガードを雇う必要性が明らかになってきたので、シュイ・ヌオは、ボディーガードを採用するための厄介な仕事に取り掛かる。この仕事を得ようと、張り合う多くの志願者がいる中で、プロファイターになることを密かに夢見る経済専攻の女性、コー・スーイー (チーヤンディ)がいる。信じられないほどの研ぎ澄まされた感覚と、電光石火の素早い反射神経を持つスーイーは、この仕事を容易に手に入れる。 極上のボディーガードを雇えて、シュイ・ヌオは嬉しいが、何となくだが、スーイーが用いる暴力を、安易なやり方だという気がして、不安を感じるようになる。しかし、スーイーが自分に代わって、危険な状況の中に身を投げ出すと、シュイ・ヌオは何か別の感情を抱き始めるが、その何かが一体何であるのか、はっきりと確信が持てないでいる。
守る者と守られる者の関係が深まるにつれて、長い間失っていた感情を、シュイ・ヌオは徐々に取り戻し始め、こうした感情が芽生えることにより、全く新しい感情を持ったシュイ・ヌオの世界が始まりそうになる。しかし、この感情のある新しい世界の中で、シュイ・ヌオは自らに問わなければならない、スーイーに対して、自分が抱いたと思われる感情を、自分は受け入れることができるのだろうか、と。
『Love Unexpected』は、フ―・ハンチンが監督した2021年のロマンティックドラマだ。