獬豸（ヘチ）

王子・延礽君（ヨニングン）は、後に朝鮮王朝で最も名高い君主の1人にして改革主義の国王・英祖となる人物。彼が王位継承へと至る若き日の冒険に乗り出す。出生時の名を李昑（イ・グム）という王子・延礽君（ヨニングン）は卑しい血筋に生まれ、当然ながら宮廷のはみ出し者となる。しかし、彼には仲間がたくさんいた。後に最も有名な暗行御史（秘密裏に国王から派遣される監察）の1人となる朴文秀（パク・ムンス）は、正義をひたすら追求する人物。街の悪漢たちのリーダーで人気の道化でもあるタルムンは、武術の達人。首都・漢陽の内外のあらゆることを知っている。ヨジは茶母（タモ、文字通りお茶汲み係の女性）で、国の機関の従者として雇われている。だが時には、男の捜査官には向かないと思われる犯罪を捜査する警察として行動していた。彼らは共に司憲府（サホンブ、現在の検察庁に相当）の改革に力を尽くし、この時代の正義を守ることになる。