あらすじ
子どもの頃、シイノトモヨ(永野芽郁)とイカガワマリコ(奈緒)は親友だった。マリコの家庭生活がひどいものでしかなかったことを十分に承知していたトモヨは、虐待を受け、自暴自棄になり、うつ病に悩まされてきたマリコに長年寄り添ってきた。マリコの人生において常に心強い存在であったトモヨは、マリコのどうしようもなく暗い世界における唯一の光だった。
親友として、トモヨとマリコは長年連絡を取り合っていたが、それでもマリコの死を知ったとき、トモヨはその衝撃の波から免れることはできなかった。友人の訃報が大々的に報じられるのを目にし、トモヨは茫然自失となる。マリコが生きているうちにもっと助けることができたのではないかという罪悪感に打ちひしがれたトモヨは、今できる唯一の償いをしようと心に決める。
残酷な家族の手からマリコを解放することを決意したトモヨは、マリコの遺骨を盗み出す。トモヨはマリコと分かち合った思い出を振り返りながら、マリコを最後の旅に連れ出す。そうすることでマリコの苦悩した魂が解放されることを願いながら。この最後の旅は、2人が切実に求めている安らぎをもたらしてくれるのだろうか?
『マイ・ブロークン・マリコ』は、平庫ワカの同タイトルの漫画を原作としたタナダユキ監督による2022年の日本の心理ドラマ映画です。