あらすじ
今日も食卓に、明るい声が響く。ここは道南・せたな町。海が見える牧場で酪農を営む亘 理は、 妻のこと絵、一人娘の潮莉とのしあわせな家族 3 人暮らし。自然に寄り添った食 を追求する仲間たちに囲まれ、厳しくも美しい大地で楽しい日々を送っている。亘理の夢 は、自分の牧場の牛乳で、この地でしか食べられないチーズを作ること。でも師匠のチー ズ職人・大谷にはまだ追いつけず、落ち込んだり奮起したりの繰り返しだ。
ある時、札幌 から訪れた有名シェフ・朝田に自分たちの食材を激賞され、亘理は一つのアイデアを思い つく。それは、せたなの おいしいもの を広く届けるため、一日限定のレストランを開く ことだった。だが、納得ゆくチーズが完成せず思い悩んでいたある日、突然大谷が倒れ…