あらすじ
幼くして父親を亡くしたソヒ（キム・ヒソン）は、父の死をどう受け止めたらよいのかわからず、苦悩していた。彼女は悲嘆に暮れる中、どういうわけか、父親は死と同時に火星へ行ったのだと心に決めた。そして、父は今、あの赤い惑星の永遠の住民になったのだと確信し、父宛てに手紙を書き始めた。その手紙はすぐに、彼女に思いもよらない返事をもたらした。
親友のソヒが父親を亡くして悲嘆に暮れていることを知った幼いスンジェ（シン・ハギュン）が、ソヒの出す火星への手紙に返事をすることを引き受けたのだ。彼女の火星宛ての手紙のすべてに誠実に返事を書いたスンジェは、自分の友人が途方もない喪失感に対処するのを密かに助けた。大人になった今も、スンジェはソヒの祖母に手紙を書き、ほとんど変わらない方法で密かに彼女を助けている。一方、数年前に都会へ引っ越していったソヒは、故郷の小さな町での暮らしをほとんど忘れてしまっていた。
ソヒは都会での生活に何度も打ちのめされた後、故郷に戻る。人生に打ちのめされ、心を閉ざしてしまったソヒは、自分の周りに多くの壁を築き、誰も受け入れなくなっていた。しかし、スンジェは彼女を見た瞬間に胸が高鳴る。この小さな町の郵便配達員は、たった1人の真実の恋人の心を射止めることができるだろうか。それとも、彼が長年抱えてきた秘密がすべてを台無しにしてしまうのだろうか。
心に響くラブストーリー『火星からの手紙』は、キム・ジョングォンの監督による2003年の韓国恋愛映画です。
