よだかの片想い

前田アイコ（松井玲奈）は、自己肯定感の低さにずっと悩まされてきた。生まれつき顔に大きく目立つアザがあるアイコは、ずっと他人から隠れるように生きてきた。大学院生になった今でも、友達を作ったり恋愛をしたりする機会を受け入れようとせず、他人を遠ざけ続けている。 社交的な場面から遠ざかりがちな彼女だが、顔の傷やアザに関する本を執筆している作家のインタビューに応じる。本はヒットし、アイコは嬉しい驚きを覚える。しかし、その本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太（中島歩）が自分の物語を映画化したがっていることを知り、その喜びは不安へと変わる。逢太と仕事をすることになったアイコは、ハンサムな監督が自分のことを完全に受け入れてくれていることに気づき、不慣れな領域に足を踏み入れることになる。 恋愛に疎いアイコは、気さくな逢太に惹かれるのを抑えられない。果たしてこの想いは実るのか、それとも初めての恋は失敗に終わるのか...。 直木賞作家・島本理生氏の恋愛小説を映画化した「よだかの片想い」は安川有果監督による2022年の日本映画。