あらすじ
極度の潔癖症に苦しむ高坂賢吾（林遣都）の人生は決して楽ではありませんでした。賢吾は周囲のすべてが汚れているように感じる極端な潔癖症のため、他の人間の近くにいることを非常に苦痛に感じるのです。そのため、賢吾はこれまでどんな人間関係も長く続けることができませんでした。本質的に外の世界から分断されてしまっている賢吾は、自分はこの上なく孤独であるという事実を否定することはできません。
一方、女子高生の佐薙ひじり（小松菜奈）は別の恐怖症に苦しんでいました。ひじりは他人に見つめられることに恐怖を感じる視線恐怖症のため、学校でも周囲となじめず不登校となっていました。これまで人と一緒にいることが苦手だったひじりは、一人でいる方がずっと楽だったのです。しかし、運命によってひじりと賢吾が出会った後、事態は少しづつ変化し始めます。
賢吾とひじりは、極度の恐怖症を抱えて生きる辛さを分かっている相手と一緒にいることに不思議な心地よさを感じ、自然に距離を縮めていきます。そしてお互いの気持ちが深まるにつれ、2人は自分たちが本当に幸せになっていることに気づきます。しかし、この2人の新たな幸せはいつまで続くのでしょうか？
三秋縋の同名の小説を原作とする「恋する寄生虫」は、柿本ケンサク監督による2021年の日本のロマンス映画です。
