項羽と劉邦

2011
PG-13
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あらすじ

反乱勢力の蜂起により、危機に瀕していた中国の秦帝国は急激に崩壊していた。野心に燃える隣国の楚の懐王の命を受け、劉邦(レオン・ライ)と項羽(フォン・シャオフォン)は反乱軍を率いて秦に攻め込む。義兄弟の契りを結んだ劉邦と項羽は王のために忠誠を尽くしてきた。懐王は優れた将軍である二人の才に気がついている。同時に、彼らのような男がどれほどの権力を持ちうるかを理解している。劉邦と項羽が自身の地位を脅かしうる存在になると考えた懐王は、危険の芽を摘むべく、二人を仲たがいさせようと画策する。 先に秦の門を突破した者に新しい領地の皇帝の地位を与えると懐王が約束したとき、劉邦と項羽の運命は決定づけられた。秦を手に入れようと燃える項羽は、軍を率いて秦の主力に立ち向かう。ところが仲間が敵の注意を引き付けている隙に、劉邦は密かに秦に侵入していたのだ。劉邦に裏切られたと感じた項羽は復讐を誓う。劉邦が、項羽も想いを寄せていた虞姫(リウ・イーフェイ)に愛を告白したことで、項羽の敵意はさらに燃え上がるのだった。 復讐に燃える項羽は自らの野望を果たすためには手段を選ばない。だが、自身の命運が実は他の者に握られていることに彼は気づいていなかった。強力な後ろ盾を受け、張良(チャン・ハンユー)と范増(アンソニー・ウォン)が二人の運命を最初から影で操っていたのだ。チェス盤の駒のように操られる二人の若い将軍。生死を賭けた戦いを生き残るのはどちらか? 兄弟の絆と裏切りをテーマにした『項羽と劉邦』はダニエル・リー監督の2011年の中国映画。