あらすじ
信じられない程機転が利き、さらに舌鋒も鋭い当選3期目の国会議員、Joo Sang Sook (Ra Mi Ran) は、今日の地位を築くために、懸命に努力してきた。良かれと思えば、どんなことにも、うまいことを言って口を突っ込んだり、言い逃れたりもできるJoo Sang Sook は、美辞麗句で自らの政治的キャリアの全てを築いてきた。唯一の問題は、こうした美辞麗句が、1つ残らず単なる嘘にすぎないということだ。現在、4期目の選挙に立候補している Sang Sookは、有権者たちが聞き入れて欲しいと思っていることなら何でも、聞き入れて実行する約束をして、忙しく遊説しているが、その約束が1つでも実行されるかどうかは、まだ分からない。
選挙の投票日までほんの数日というところで、Sang Sookは選挙遊説から離れて、待望の休暇を取り、祖母の元を訪れる。都会の喧騒から離れて暮らしているKim Ok Hee (Na Moon Hee) は、自分の孫娘が嘘をついて公職に就いているので、うんざりしながらも、遠くから見守っている。Sang Sookが家に着くやいなやそのように言って、Ok HeeはSang Sookがもう2度と嘘を付けなくなるように、心の底から望んでいる。Sang Sookが翌朝目を覚まして、嘘を一切つけなくなっていることに気付き、望み通りになったと思って、Ok Hee は喜ぶが、Sang Sookは悔しがる。
投票日がさらに近づくにつれ、Sang Sookは必死で有権者の心を掴もうとするが、自分の遊説活動の全てが、単なる嘘を中心にして構成されているので、嘘をつけないSang Sookに人心を掴むのは不可能のようだ。このような嘘をついてきた呪いにより、Sang Sookが破滅に至ることが明らかになるのか、それとも、Sang Sookは自分が優位になる方法を見出すのだろうか。
Roberto Santucciが監督のブラジル映画をリメイクした『O Candidato Honesto』は、Jang Yoo Jungが監督した2020年のコメディー映画だ。